資料提供=株式会社ミライノラボ
Miraino-labo
Creating a sustainable society through community activities with young people.
Materials provided by Mirainolab Inc.
Text by Shota Tajima (Mirainolab Inc. CEO)
研究成果活用型地方創生ベンチャーの設立
ミライノラボは、「若者による地域活性化を 通じて、持続可能な社会を創り上げる(ローカ ルSDGsの達成)」をビジョンとする千葉大学 研究成果活用型ベンチャーである。2018年 に、千葉大学で地域活性化・地方創生に携 わってきたメンバーが設立し、若者(学生)に 地域での活動の場を提供する。主なクライア ントは地方公共団体、地域団体(商店会等)、 地域企業である。主要事業はコンサルティン グ業務である。特徴は、調査・分析の過程で 若者が地域に入りフィールドワークをおこな い、地域団体や住民らと協働しながら課題の 可視化と解決策を提示することである。大学 には様々なスキルを持った人材がいるので、 国際交流、スポーツ交流、ビジネス提案、各 種デザイン等の支援をおこなえる他、研究者 との連携による調査分析も担う。
日本は2008年をピークに人口減少社会に 突入した。コロナ禍で多少状況は変化しつつ あるが、近年は東京への一極集中が続き、地 方部は人口流出による生活関連サービスの撤 退や行政サービスの縮小といった課題を抱え る。それにより生活利便性の低下がさらなる 人口流出を招く負の循環が起こっている。こ のような状況を打開するため、政府は2015年 度を初年度とする「まち・ひと・しごと創生総合 戦略」を策定し、地域の特色を活かした自律 的で持続的な社会の創生を目指している。
ミライノラボ設立の発端となったのは、千 葉大学が2015年度から2019年度まで受託し ていた文部科学省「地(知)の拠点大学による