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小さな公園活用プロジェクト 豊島区「わたしらしく、暮らせるまち。」づくり

東京都豊島区では「小さな公園活用プロジェクト」が2018年4月にスタートした。

このプロジェクトは、2014年に日本創成会議により消滅可能性都市と指摘されたことを受け、持続発展都市に向けた重点対策の柱の ひとつとして掲げられた施策「女性にやさしいまちづくり」に端を発する。後に「わたしらしく、暮らせるまち。」推進室となる「女性にや さしいまちづくり担当課」が設置され、いくつものプロジェクトが生まれた。

「小さな公園活用プロジェクト」はそのひとつである。どのプロジェクトも「わたしらしく、暮らせるまち。」を基本コンセプトとしている。 「小さな公園活用プロジェクト」は、まちの小さな公園をまちや住民の視点で活用、活性化していくことを目指しているのである。街区 公園と呼ばれる小さな公園がまちと関わりを持つことで、公園もまちも元気になることを教えてくれる。(編集部)

消滅可能性都市から持続発展都市へ

担当課設置の経緯

2014年、豊島区は日本創成会議から若年 女性の減少により人口を維持できない「消滅 可能性都市」との指摘を受け、直ちに持続 発展都市に向けた重点対策の柱のひとつと

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