LANDSCAPE DESIGN ランドスケープデザイン

第7 回:ランドスケープアーキテクトは どんな内容でCPD 単位を取得しているか

日時:2021年9月18日(土) 16:00 ~18:00

場所:「本の工房 上町まるものがたり」にて(ZOOMによるオンライン配信)

ファシリテーター和田淳(株式会社セット設計事務所)

ゲスト高橋佳祐(株式会社東京ランドスケープ研究所石井祥子(鳳コンサルタント株式会社環境デザイン研究所)

本座談会は連載筆者の和田 淳氏がファシリテーター役を務め、ゲストを迎えてオンラ イン配信を行う企画である。第二回目は㈱東京ランドスケープ研究所設景部の高橋佳 祐氏と鳳コンサルタント㈱環境デザイン研究所の石井祥子氏をお迎えし、ランドス ケープアーキテクトは実際にどのような内容でCPD単位を取得しているのか、各々 の取得状況等について分析・お話しいただいた後、議論が交わされた。

和田氏のCPD取得状況

私はAPECエンジニアの資格を更新してい るため、JCCA((一社)建設コンサルタンツ協 会)で登録されたCPD単位がすべて認められ ません。このため、規定の単位数よりかなり 多めにCPD単位数を取得しています。

・2016年度

形態別で見ると認定プログラムは殆ど無 く、一般プログラムを多く受講しています。 また、企業内研修の受講やその講師を実施し ていますが、それほど多くありません。しか し委員会に参加して40単位以上を取得してい ます。なお、前の会社で実施した業務が土木 学会のデザイン賞を受賞したため、思わぬと ころで20単位を取得しています。これは助か りました!

分野別に見ると基礎共通分野として環境と 教養で16単位取得していますが、全体の8割 が専門技術分野の都市計画分野に限定されて います。この基礎共通分野での単位取得は APECエンジニア更新のために必要不可欠で あり、あえて取得しています。形態別でお話 しした委員会への参加とは、CLA(ランドス ケープコンサルタンツ協会)の広報委員会を 始め、東京都自然環境保全審議会、小平市農 のあるまちづくり推進委員のことです。なお、 自治体からの要請により委員を委嘱された訳 ではなく、あくまでも一都民・市民として応 募して委員になっています。自治体の委員会 担当の方は、ある程度専門的な知識を有する アグレッシブな市民の参加を求めているよう で、皆さんも積極的に応募いただければと考えています。CLAの委員会については前回の 座談会でお話しが出ていました。CLAに所属 されている会社の方には是非とも委員会にご 参加いただければと考えております。これは 一石二鳥でCPD単位が取得でき、ご自分の技 術力の向上や業界内での技術者の交流がかな います

・2017年度

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