井上貴至氏(いのうえたかし
1985年大阪生まれ。2008年総務省入省。 15年4月から自ら提案した地方創生人材支援制度の 1号で鹿児島県長島町に赴任。7月から副町長(29 歳は史上最年少)。「ぶり奨学金」など官民連携の取 組が注目を集める。愛媛県市町振興課長、内閣府地 方創生推進事務局を経て、2021 年7 月から山形市 副市長。週末は地域の隠れたヒーローを訪ね歩く。座 右の銘は「ミツバチが花粉を運ぶように全国の人をつ なげたい」。
ブログ「地域づくりは楽しい」が好評。共著に「ソー シャルパワーの時代」(産学社)。
井上貴至氏が語る 小布施町の魅力について
信州小布施町はとても美しいまちです。
長野の北信地方に位置し、面積は19㎢で 4 K四方に収まっている、「千曲川に注ぐ支流 の松川が氾濫して扇状地にできた町で、人口 1万人余りを維持しています。
江戸時代からリンゴと栗などを育ている正に スマートテロワールの先駆けの様な所です。
浮世絵師の葛飾北斎が89 歳の時に、江戸 末期に有力商人の高井鴻山という有力商人に 招かれ、岩松院の天井画を制作し、祭り屋台 にも絵を描いています。江戸での北斎は版画が 中心でしたが、小布施では肉筆画が多く残って います。
私も中学1 年生の時に天井画を見て非常に 感動したことを思いだします。
小布施のまちづくりについてお話ししますと、 北斎館」という美術館を畑の中に造る画期的 な出来事で、話題になりました。