「ヒーリングガーデン」の効力 AI からNI への時代に向けての道筋
Apr 22, 2020
2 minutes
◆出席者 栗栖宝一氏 土沼隆雄氏 細谷恒夫氏 司会・進行 丸茂 喬
M:この座談会は、昨年、栗栖宝一氏が受賞さ れた日本庭園学会賞の祝賀会(2019 年11 月 30 日東京)での講演で、時間の制約もあり、伝 えきれなかったことをもう少し話しておきたいとのこ とから, あらためて来日(同年12 月30 日)され、 小形会※1の土沼隆雄氏と細谷恒夫氏を交えて 庭園談義を行なったものです。
それでは栗栖氏の恩師・小形(研三)さん※ 2 から学んだ「感性」を拠り所にした作庭の内面 性についてからお話していただけますか。
それは感性であってモノではない
栗栖:小形さんのところにアメリカから再度戻って、庭づくりを学び直したのが1973 年です。小形研 三作品集『自然と造形』が出版されたのがちょう どこの頃です。出版に際して作庭意図とかデザイ ン論についての英訳を頼まれました。その解説は 英文で作品集に載っていますが、一部だけ言いま すと「庭園には言葉だけでは言い表せない何かが ある、庭園のみがそれを語る」と。私自身、長い 間その意味を考えさせられました。
小形さんは極端な人工物を使わないように心掛 けていたように見えました。人柄も非常に謙虚で、 腰の低い人でした。そしてつくられた庭園作品が すでにモノの集合体ではなく、小形さん自身を離れ て、カタチという概念をも越えたような印象派(絵
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