第15回 団地再生シンポジュウム報告 サステナブルなまちづくり−“エリアの活性化”の“広域での安定”−
Apr 22, 2019
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はじめに
団地再生を行えば、老朽化した集合住宅や団地、周辺のまちが改 修されてて、老人でも暮し易くコミュニティにも活気が戻る。これ は、50~60 年前に出来た町ならどこでも求める当たり前のこと だ。ヨーロッパが団地再生の面で先行するのは、石造建築の歴史 があり、 第一次大戦後からすでに住宅団地を経験しているからだ。 そうしたヨーロッパでは、“長く使い続けられる住宅”というものに ついて、住み手も設計者も、メーカーも工事会社も、住宅会社に も一定の認識があるのだ。それが元々無かった日本では、第二次 大戦後の1960年代から住宅団地のつくり方を身に着けて、2000 年になってからは、この“団地再生”に“ゼロベース”で取組んでい るということだろう。
今回のシンポジュウムは、2014年12月に東京、横浜、滋賀とで開 催した「サステナブル社会のまちづくり」国際シンポジュウムを継 承している(注。今回は、テーマを「広域での安定とエリアの活性化」 と設定し、神奈川県住宅供給公社のプロジェクト実績の紹介を中心 にして、ドイツで1980~90年代のIBAエムシャーパークに関わっ たクンツマン氏(ドルトムント大)と「近未来計画学」の谷口氏(筑波 大)からのご意見をいただくこととした。 団地再生に関わり始めて 四半世紀が経ち、リアルなプロジェクトも多数・多様に展開してい る。このような“大掴みな見方”が役立つことを期待している。
Preface
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