日本列島の地形は、南北に長く、中心を尾根が走りその分水嶺 が東西をまたぎ降った雨が源流・上流・中流・下流となって大地を 伝い海に注いでいる。
山に降った雨は、森のミネラルをいっぱい含んだ伏流水となって、 森から染み出て、里山・里地を肥やし、豊かな生態系を育む大地 を生む。
古くから、日本の農業はありとあらゆる地形を巧みに生かして農地 を最大限利用して、自然に寄り添う暮らしを里地・里山でしてきた。
また農業生産だけでなく、棚田の様な美しい農業景観をも生み出 していたのである。
今、大都市も地方都市もまたぞろ宅地開発でマンション建設ラッ シュだと聞き、都市近郊や地方の農地が益々失われる危機に直面 している。