発注者・プロジェクトマネージメント=独立行政法人都市再生機構
基本設計・デザインディレクション・工事監理=日本設計・三菱地所設計共同企業体
実施設計=大成建設一級建築士事務所
写真=株式会社エスエス、独立行政法人都市再生機構(*)、三菱地所設計(**)、大成建設一級建築士事務所(***)
コモレ四谷のランドスケープ
低密度な都市構造を有する四谷において 初となる超高層ビルを含む複合大規模再開 発。如何にしてこれを既存市街地と調和させ るかが本事業の課題の一つであった。そのた め開発計画の当初からランドスケープの役割 は大きく、様々なアイデアが求められたプロ ジェクトであった。
計画全体としては、武蔵野台地東端の変化 にとんだ自然地形と複合用途建築が織りなす 「地形と都市の融合」を掲げた。それを受けた ランドスケープ計画は、四谷の歴史、地域的 特色からくる多様性を活かし、街の機能や人 と結びつく緑豊かな空間を創出することを テーマとし、計画地に由来するさまざまな特 徴を丁寧に拾い上げ、場所に応じて性格の異 なる空間を創出することとした。また、計画地 の北西側には住宅街が広がっており、風環境 への配慮が必要であったこと、計画地内の広 場は災害時の地域住民の一時集合場所とす るなど、周辺街区との調和にも配慮する必要 があり、これらをデザインとして取り込んだ。