トータルプランニング=株式会社小林・槇デザインワークショップ(KMDW)
植栽デザイン=株式会社フォルク、橋内庭園設計、office ma、 株式会社プラットデザイン
施工=株式会社花門フラワーゲート
写真=編集部(特記を除く)
協力=一般社団法人銀座通連合会
花・緑陰・黄葉など自然を感じ、 四季折々の風景を楽しめる街路へ。
新しい時代に相応しい銀座通りとは
銀座通りは昭和43年(1968)に大改修が行 われているが、それから33年後の平成13年 (2001)3月、国土交通省国道工事事務所から 一般社団法人銀座通連合会(以下、連合会) に「銀座通り景観整備指針・修復計画案」が提 示された。この時の内容は、老朽化しつつあ る銀座通りを昭和43年当時の状況に戻す原 状回復工事を基本とし、新たにバリアフリー 対策だけが付け加えられたものであった。
だが、連合会は30数年ぶりのこの機会に、 単なる原状回復ではなく新しい時代の銀座 通りはどうあるべきかという視点から、銀座 通りのグランドデザインそのものを根本的に 考え直し、そこから景観・機能の整備を検討 すべきであると考え、同年6月に連合会内に 同会メンバーに専門家を迎えた「銀座通り景 観整備検討委員会」を設置した。
委員会で7月に連合会会員に対して「銀座 通りはどうあるべきか」を問うアンケートを実 施したところ「うるおい、くつろぎ、憩い」など がある歩行者空間をイメージする回答が多く 寄せられた。
こうした背景をもとに翌平成14年(2002)2 月25日に東京国道工事事務所(当時)、中央 区、連合会の3者による景観整備指針検討懇 談会が開催され、本格的な交渉がスタートし た。そして、平成16年(2004)12月に行われ た第7回懇談会では「銀座通りのグランドデ ザイン(案)」が策定され、①日本を代表する 目抜き通りとしての道路づくり、②自然・歴史 を感じる潤いのある道路づくり、③人にやさ しい快適な移動空間の形成、④車中心の道 路から歩行者中心の道路づくり、⑤沿道の建 築物と一体となった道路づくり、⑥品のある 大人をターゲットとした道路づくり、⑦地元 とのパートナーシップによる道路づくり、な