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#95 ヴィオラの独白を堪能する-ベルリオーズ『イタリアのハロルド』

#95 ヴィオラの独白を堪能する-ベルリオーズ『イタリアのハロルド』

Fromフレンチ・クラシック・カフェ


#95 ヴィオラの独白を堪能する-ベルリオーズ『イタリアのハロルド』

Fromフレンチ・クラシック・カフェ

ratings:
Length:
15 minutes
Released:
May 26, 2023
Format:
Podcast episode

Description

ベルリオーズ『イタリアのハロルド』第3楽章をお聴きいただきます。
古典的な形式では、交響曲の3楽章はスケルツォといって舞曲が入ることが多いのですが、この曲はその形式を踏襲しています。ここでは、農民が収穫が終わってみんなでダンスをしているような音楽が出てきます。ベルリオーズの生家があるラ・コート=サン=タンドレは、リヨンとグルノーブルの間にある山間部の村で、ベルリオーズはパリに行ってからも思い出したりしていたのではないでしょうか。その故郷の村祭りをハロルドが遠くからみていて、ヴィオラの雄弁ともいえるような幅の広い音色で語りかけているかのようです。
そのラ・コート=サン=タンドレで指揮者のセルジュ・ボドが国立リヨン管弦楽団とともにフェスティバル・ベルリオーズを1979年に始めました。何年もかけてベルリオーズ作品を全部やるという壮大な計画で、彼が引退した後はブリュノ・メッシーナという音楽学者が後を継ぎ、今でもフェスティバルは続いています。

【出演】中田昌樹(指揮者)  
【演奏】エクトール・ベルリオーズ作曲 交響曲『イタリアのハロルド』 第3楽章 アブルッチの山人が、その愛人に寄せるセレナード
    レナード・スラットキン/指揮 リズ・ベルトー/ヴィオラ フランス国立リヨン管弦楽団/演奏
    イントロ&エンディング ドビュッシー『小さな黒人』 ピアノ/江澤隆行  
【提供】笹川日仏財団
Released:
May 26, 2023
Format:
Podcast episode

Titles in the series (100)

笹川日仏財団がお届けするプログラム「フレンチ・クラシック・カフェ」。フランス音楽の素敵なところをちょっと変わった切り口でご紹介します。ご案内役は軽妙なトークで定評のある指揮者の中田昌樹さんです。 《中田昌樹プロフィール》 1951年札幌生まれ。道立札幌西高校卒業。国立音楽大学器楽学科卒業後、フランスに留学。パリ・エコール・ノルマル音楽院指揮科を一等賞首席にて卒業。アメリカ・タングルウッドで小澤征爾、バーンスタインの教えを受ける。 パリ・コンセール・パドゥルー管弦楽団を指揮してヨーロッパデュー、その後、フランス国立リヨン管弦楽団で音楽監督セルジュ・ボドのアシスタントを務める。ベルリン放送交響楽団、ブルガリア国立ソフィア室内管弦楽団などヨーロッパ各地で指揮。 帰国後、新国立劇場開場当初からオペラ制作に携わり、オペラ研修所特任講師も務める。 吹奏楽の分野では、吹奏楽コンクール全国大会/支部大会/県大会の審査、各地の指揮講習会の講師を長年に渡って担当。 札幌大学文化学部 客員教授、新国立劇場オペラ制作部 専門員、新国立劇場オペラ研修所特任講師 、Institut Francais du Kyushu (九州日仏会館) 『フランス音楽の陰影』レクチャー講師 等を歴任。